店長の想い

あれは2007年冬のこと。
営業を勉強するため、石川県のサッシ屋さんにいたときの出来事です。



毎日のようにお客様である大工さんのところを回ってはサッシを売って歩く毎日でした。
しかし商品知識も営業経験もない新人の相手など誰もしてくれるわけがなく、門前払いの日々だったのをよく覚えています。

ある日、ようやくつかんだ大きな仕事のチャンス!しかし予算の都合で断熱性も何もないようなサッシを納めることになりました。
しかも3棟同時に。
この時は、ただ売り上げが上がったことがうれしくてなりませんでした。

がしかし。
喜び勇んで報告した上司の最初の一言がまさかの
『バカヤロウ!』でした。

『人生かけてローン組んで買った家の窓がそんなんだったら、夏は暑いし、冬は寒くてビチャビチャに結露するんだぞ。
お前、自分が何をしたのかわかってるのか!?』

返す言葉がありませんでした。

自分が何をしてしまったのか・・・。
間違いないのは、住む人の一生に影響がでてしまうような、重大な間違いをしてしまったということです。
この時、自分がしている仕事の責任の重さを初めて自覚しました。

あれから何年もたちますが、私は今でもあの時のことを忘れることはありません。
近くに行くことがあれば、あの分譲住宅のことが脳裏をよぎります。

できることならあの時まで時間を巻き戻して、しっかりしたものを提案したい・・・。
そんな思いで日々窓と向き合っています。

暑さ、寒さ、雨風、音、ドロボウ・・・

私の仕事は窓から出入りするあらゆるものから地域の暮らしを守ることです。

新田健太郎


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